Fromagerie Alpage アルパージュ神楽坂

チーズのある楽しい食卓を！

ビールと楽しむ
3種のチーズ

店主の森節子さんに
いつも飲んでいる日本のビールに合う、
美味しいチーズを選んでいただきました。
ハーブとスパイスを使った
食欲をそそるチーズなどです。

アルパージュの
森節子さんです。

2000年、Fromagerie Alpageは神楽坂にオープンしました。
店主の森節子さんは、レストランで出会った「エポワス」の美味しさに感動し、チーズの虜になったそうです。最初はチーズ＆ワインアカデミーに通い、チーズショップで勤務したのち、元々好きだった「風土を反映したチーズ」をもっと多くの人に知ってもらいたいという想いから、自分のお店を開きました。今や、ヨーロッパと日本産を中心に250種以上のチーズを取り扱っています。

アルパージュとは、フランス語で「牛などの家畜が山で放牧されて過ごす夏の期間」を指します。山で草をたっぷり食べて育った牛たちの乳からつくるチーズは、香りが良く、味わいも豊かです。
「このようなチーズは生命力を感じさせてくれる、はっとする美味しさがあります」と森さん。チーズの本質に迫ったものを取り扱いたいという想いから「アルパージュ」と名付けました。

森節子さんセレクト、
ビールと楽しむチーズ

チーズを知り尽くす森さんにビールと相性の良いチーズを3種選んでいただきました。1種類ずつご紹介いたします。

1．ライデン（農家製）
Leyden with cumin seeds raw milk

クミンシードがたっぷり入った、6カ月以上熟成のオランダ産のチーズです。牛乳製です。
クミン入りのチーズは、ビールと合わせるとすっきりとして爽やかな心地よい余韻を楽しめます。
楽しみ方は、そのままつまむほかに、森さんのおすすめは、薄くスライスしてパンにのせてトーストすること。食欲をそそる香りが立ちます。「カレーの仕上げに入れるのも面白いですよ」と森さんは言います。

２．シメイ・ア・ラ・
シメイ・ルージュ
Chimay a la CHIMAY ROUGE

カシスのフルーティーな香味が特徴のビール、シメイ・ルージュで洗いながら熟成させたチーズです。
ベルギー南部のシメイにある、シメイビールで有名なスクールモン修道院で生まれた牛乳製です。
このチーズがもつミルクの甘みとビールの苦みが相性抜群です。「ほのかなナッツのような香ばしさがビールを引き立てます」と森さんは笑顔で語ります。

3．ルーレ・エルブ・
エ・アイユ
Roule Herbes et Ail

フランス産の牛乳製のフレッシュチーズです。ロールケーキのような形をしており、間のパセリなどのハーブとガーリックがいいアクセントのチーズです。ふわっとした食感で、後を引く味わいです。
そのままはもちろん、クラッカーやパンに塗って食べるのもおすすめです。
「口溶けが良いチーズですので、ビールの泡と一緒に口の中で心地よく溶けていくのが面白いと思います」と森さんも絶賛です。

お好みのビールと
共にどうぞ

「お酒と合わせることで、新しいチーズの世界や自分の好みを発見してほしい」と森さんは語ります。今回は、どんなビールにも合うように森さんが選んでくださったので、お好きな銘柄と一緒にお楽しみください。「殻付きヘーゼルナッツ」もお付けいたします。

うまいもん筆頭目利き人

町田成一より

チーズが大好き。
お酒も、美味しいものを食べることも大好き。
という森節子さんです。

月刊dancyuでも、取材でお世話になってきました。

今回はそんな森さんに、ビールに合うチーズを選んでいただきました。
別に、夏の純米吟醸酒、シャンパンに合うチーズもご案内させていただきます。ぜひ、お楽しみください。

文・中村百恵（食文化）
撮影・馬場敬子